受験勉強を続けるためのメンタルアドバイス11選

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この記事では受験生に届けたい日常のメンタルアドバイスとして筆者の考えをまとめました。気楽に見てもらえると嬉しいです。

目次

1. 受験勉強を続けるためのメンタルアドバイス11選

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それでは順番に紹介していきます。

アドバイスを受け入れるかどうかは自分で決める

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アドバイスを話す前に伝えておきたいのがこのアドバイスです。アドバイスを聞いて、理解し実行した結果「なんか違う気がする」と感じたら自分の直感を信じましょう

受験生の人はいろいろなアドバイスを聞いたり、ネットから得たりすると思います。そんな時に、そのアドバイスがたとえ有名な人が言ったものであっても、科学的根拠に裏付けられたものであっても、最終的な判断は自分の直感に従いましょう。なぜなら、そのアドバイスが一般的には当てはまってもあなたに当てはまるかどうかは分からないからです。

このことを心に留めておくと気が楽になります。特にネット上のアドバイスは不安を煽るものも多いので気をつけましょう。以下に筆者の場合の実例を載せておきます。

また、今回のメンタルアドバイスをするにあたって筆者の性格も書いておきます。どんな人が書いたアドバイスなのかの参考材料にどうぞ。

補足|一般的なアドバイスと違った筆者の実例

壮大な例ではないですが実例を紹介します。よく「寝る前に暗記ものを勉強した方がいい」というアドバイスがあります。しかし筆者の場合、一日頑張った後は自分の好きなことをしたかったので普通にスマホを見たりゲームをしたりしていました。

記憶の観点からは良くないですが、モチベーションの観点も考えると結果的には自分に合っていたのかなと思います。このように勉強法も含めアドバイスを受け入れるかどうかは最終的に自分の直感に従うことをおすすめします。

参考|筆者の性格

真面目・よく考えてから動く慎重タイプ・完璧主義

……メンタルを崩しやすい人の特徴に完全に当てはまっている気がしますが、きっと気のせいです。というわけで、同じような性格の人には役に立つアドバイスが見つかるかもしれません。違う性格の人もこんな人もいるんだという感じで見てくれればと思います。

やる気を出すよりもやりたくない気を溜めないようにする

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受験生のメンタルの悩みランキングに絶対に載っているであろう「やる気が出ない」問題の登場です。これに対する筆者の回答は「やる気を出すよりもやりたくない気を溜めないようにする」です。

そもそも志望校に合格するという目標があるとはいえ、自分の純粋な興味関心からやっているわけではない受験勉強のやる気を出すのは難しすぎるし、長続きしません(先生たちに怒られそうな発言)。出そうと思って出るなら苦労しませんよね。

そこで発想を変えます。イメージは歯磨きや掃除の感覚です。みなさんは毎日、歯磨きをする時にやる気に満ち溢れてすることはまずないと思います。 なんとなくルーティーンだからやっている感じではないでしょうか。このように、受験勉強も「別にやりたいわけじゃないけどやった方がいいからとりあえずやる」 感覚で取り組むのが長続きさせるコツです。

むしろ、出ないやる気を出そうとして勉強が完全に嫌いになってしまう方が問題です。 この状態になると、ブレーキをベタ踏みした状態になるので手が付かなくなります。なので、やる気を出そうとするよりも「やりたくない気を溜めない」ように心がけましょう。

運がいいと勉強しているうちにだんだんとやる気が出てくることもあります。掃除で似た感覚を経験した人もいるのではないでしょうか。この現象は作業興奮と呼ばれています。 このように自然にやる気が出てくるのが理想です。ただし、これもはじめから出そうと思わないようにしましょう。出てきたらラッキーぐらいのイメージです。

中長期戦では無理が利かない

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みなさんは学校の定期テスト対策で直前に詰め込んで乗り切った経験がありますか?このように短期集中決戦では無理をする作戦が上手くいくことも多いです。 しかし、持久走と同じで中長期戦では無理が利きません。先程やりたくない気を引き出さないようにするというアドバイスがありましたが、 その原因として最も可能性が高いのが無理をすることです。

なぜ無理をしてしまうか考えると、無理な計画を立てている可能性が高いです。そして、無理な計画を立ててしまう理由の一つとして考えられるのが、 目標から逆算して考えた結果出てきた無理な計画をそのまま使っていることです。

逆算すること自体は悪くありません。ただし、逆算して立てた計画が自分のこなせる量をオーバーしてしまうときはどこかの勉強分を切り捨てる必要があります。 もしも、実際に計画を実行してみて上手くいったときは切り捨てた分を追加でやることは問題ないですが、計画の段階では無理をせずに削りましょう

こうすると、勉強量が減ってしまうと感じる人もいると思います。しかし、中長期戦で無理な計画を立てた場合、 大抵は未達成に終わるか計画に消耗して終わった後の勉強に穴を開けるかという結末になります。これは長い目で見ると損な行動です。

このように、無理をすることはとてもリスクのある行動だということを覚えておきましょう。 また、どうしても無理をしなければならなくなった時は必ずその後に無理をした分の休憩を入れるようにしましょう。

長期休みは自分のペースを崩さない

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「夏は受験の天王山」と言われ受験生はものすごい発破をかけられますが、筆者はこの激励に危なさを感じます。 というのは、夏休みが始まるタイミングが最もペースを崩しやすいからです。 つまりギアを入れすぎて無理をした結果、続かなくなるパターンが多いのではないかと考えています。

3で「中長期戦では無理が利かない」と言いましたが、これは夏休みを含む長期休みも同じです。 ここからはついつい長期休みに無理をしてしまう思考パターンを紹介したいと思います。

まずは「学校がなくなった分だけ勉強できるはずだ」という発想です。 たしかに、多く勉強できるようになりますが、学校がなくなった分だけできると考えるのは危険です。 なぜなら、同じ勉強でも授業を聞いているのと自分で参考書を読んで問題集を解くのとでは負荷が違うからです。

また、「一日空いているのだから○時間は勉強するべきだ」という考えも気をつけましょう。 適切な休憩時間が取られているかを確認するとともに、翌日も同じペースで勉強できるのかを見直しましょう。 最近SDGsがよく言われていますが、受験勉強でもサステナブルか意識する声があってもいいと筆者は思います。

困ったり悩んだりしたら周りの人やものに頼る

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ここで伝えたいことは2つあります。1つ目は「一人で抱え込まずに周りに頼ろう」ということです。 よく言われていることですが、メンタルが大事になってくる受験では特に重要なアドバイスです。 友達に会うだけでも気持ちが晴れますし、周りの人に相談するのもいいでしょう。

ただ、ここで「相談できる相手がいないんだけど…」と思った人もいるでしょう。 相談してみたけどなんか気分が晴れないとモヤモヤしている人もいると思います。 そんな人へ2つ目のアドバイスとして「創作物や作品にも頼ろう」を挙げます。

具体的には、歌・動画・本・マンガ・アニメなどです。 創作物の場合、大量にある中から選べるので今の自分の気持ちに刺さるものを選べます。 また、人に話すときのようなプレッシャーもないのでおすすめです。 ぜひ積極的に活用して自分の中だけに不安な気持ちを溜め込まないようにしましょう。

志望校やライバルを見るのが辛くなったら距離を置く

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志望校や周りのライバルはやる気を引き出すガソリンになります。 「よし、自分も頑張るぞ!」という気持ちのときはいい精神状態なのでその調子でいきましょう。

しかし、特に心配性の人や誰しも受験日が近づいてくると、志望校やライバルをプレッシャーに感じることが多いと思います。 このようなときは距離を置いて、とりあえず今日の勉強を始めてみることを意識しましょう。

プレッシャーの感じ方は人それぞれです。自分に合った適切な距離感で志望校やライバルを見るようにしましょう。

自分の課題と不確定要素を区別する

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テストの点が悪かったときその原因は何でしょうか。 定期テストなどの出題範囲が狭い試験では勉強不足だと考えられますが、模試など出題範囲が広い試験ではそうだと断定できません。

模試の成績は不確定要素つまり運要素が多く含まれます。 どの分野の問題が出題されるかという単純すぎる運要素ですね。勉強の成果を表す指標として使われる模試ですが、この点をきちんと理解しておきましょう。 また、このことから模試の判定を信じるのは危険だということもわかると思います。

模試はあくまで本番の予行練習をして予想問題をもらってくる機会だと考えましょう。 模試が不安な人にもこの考え方はおすすめです。

ところで運が絡むのは受験本番にも言えることですが、そうなると勉強のやる気が下がってしまいますよね。 受験生のときの筆者はこの解決策として「運要素が無くなるまで勉強し尽くせばいい」と考えていましたが、おすすめしません。無理をするコースに一直線だからです。

運が絡むのはどうしようもない事実なので受け入れるのが賢明です。 ただその一方で勉強すれば運の確率が上がるのもまた事実です。運ゲーと捉えて萎えてしまわずに、 勉強して運を稼いでいくゲームだと捉えるのが利口だと思います。 このように不確定要素を意識し区別することは悪い結果の原因を自分一人で抱え込んでしまうことを防いでくれるので大切です。

不確定要素の区別は日々の勉強でも役立ちます。 例えば、一生懸命勉強したのに予定の半分も進まない日があったら落ち込むと思います 。そんな時に自分にばかり原因を探ってしまうのではなく、たまたま難しい問題に当ってしまったという不確定要素に目を向けることができれば、 次の日にやる気が低下してしまうことを防げるでしょう。どうぞ日々のメンタル維持に役立ててください。

落ち込んだときは二次被害に気をつける

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勉強が上手くいかなくて、次の日もやる気が起きなかった経験はありませんか? この例のように、落ち込んだときはそれによってさらに二次被害が起きないように気をつけましょう。 そのためには落ち込んだらまず休憩を取り、気持ちを回復させることを第一に行動することが重要です。

特に真面目な人がやってしまいがちなのは「落ち込んでいるときに反省すること」です。 反省は自分の行動をかえりみて次に繋げることが目的です。つまり、この行動に当てはまる人はそれだけ真剣に合格しようとしているえらい人です。 なので、せっかくなら自分のために反省のタイミングを見直してあげましょう。

反省する時は冷静で客観的に思考できる必要があります。 落ち込んでいるときに反省をすると必要以上に自分を責めてしまい、気持ちも戻りづらくなってしまうので控えましょう。 気持ちが戻ってから振り返っても遅くないです。

過去は変えられないが、過去の解釈は変えられる

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小さなことから大きなことまで過去のことで後悔したり苦しんだりしたときのアドバイスです。 よく「過去は変えられないが、未来は変えられる」といいますが、個人的にはこれだと結局過去は放置状態な気がします。 そこで、過去の解釈は今の状態によって変わることを伝えたいです。

「あのときの辛い経験があったから今の自分がいる」という表現を聞きます。 過去をバネにした人の言葉だと思いますが、見方を変えれば「今うまくいったから過去の辛い経験も報われた」とも読み取れます。 このように過去は変えられなくても、今によって過去の解釈は塗り替えられます。

なので、変えられない過去に引っ張られて動けない時は今に集中するよう意識を変えてみるのがおすすめです。

未来はよくわからないからとりあえず楽観視

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過去と来たら次は未来です。受験生にとっての未来といえば、やはり合否が思い浮かぶと思います。 ただ、未来は考えてもよくわからないものです。なので、とりあえず楽観視して考えるのを放置しましょう。楽観視するのはその方がメンタルにとってお得だからです。

考えるのを放置……とは言うもののそれができたら苦労しないシリーズだと思います。 気合いで考えないようにしようとすると、沼にハマるので他のことを考えるのがベターです。 具体的にはとりあえず勉強をする、勉強するのが厳しい時は動画を見るなど他事をして休憩すると良いでしょう。

ところで無理をしてメンタルに余裕がなくなってくると、今回のアドバイスがわかっていても合否が頭から離れなくなることがあります。 このように無理をすることは他のアドバイスにも影響を及ぼすので気をつけましょう。

一旦逃げるという柔軟な選択肢を持つ

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受験生の最終的な目標は本番に自分の力を出し切ることです。 日頃の受験勉強はあくまでそのための準備です。このことを踏まえて受験勉強を続けるための メンタルアドバイス最後は「一旦逃げるという柔軟な選択肢を持っておく」です。

受験生を取り巻く環境はどうしても「受験生なんだから〇〇するべきだ」というように圧迫感が強いと思います。 しかし、今回の記事でアドバイスを受け入れるかどうかは自分で決めること、無理をしてはいけないことを伝えてきました。

冷静に考えてみると365日四六時中あることをやり続けるなんて凄すぎます。 見方を変えればもはや狂気です。だから、辛くなったら一旦逃げてもいいです。完全に逃げるのではなく一旦逃げるのは長期戦で無理を防ぐ大事な立ち回りです。

これを聞いて「でもライバルは勉強してるからもっと頑張らなきゃ」と思った人はきっともう頑張れているので大丈夫。 あとは頑張り方を調整するだけです。自分のペースと向き合って進んでいきましょう。

最初にも述べたように受験生の最終的な目標は本番に自分の力を出し切ることであって、目の前の計画を達成することではありません。 受験勉強に焦りや不安を感じている人もこの記事を読んで少しでも心が軽くなってもらえたら幸いです。

2. まとめ

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今回伝えたアドバイスの一覧です。

  1. アドバイスを受け入れるかどうかは自分で決める
  2. やる気を出すよりもやりたくない気を溜めないようにする
  3. 中長期戦では無理が利かない
  4. 長期休みは自分のペースを崩さない
  5. 困ったり悩んだりしたら周りの人やものに頼る
  6. 志望校やライバルを見るのが辛くなったら距離を置く
  7. 自分の課題と不確定要素を区別する
  8. 落ち込んだときは二次被害に気をつける
  9. 過去は変えられないが、過去の解釈は変えられる
  10. 未来はよくわからないからとりあえず楽観視
  11. 一旦逃げるという柔軟な選択肢を持つ

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